イカ釣り初心者のためのショアエギング・タックルまとめ

イカ釣りにはいくつか種類がありますが、このページではエギというルアーを使ったエギングという釣り方やそのタックル構成、仕掛け、動かし方について記述します。
自分がショアエギングでのイカ釣りを始めようとした時、色々悩んだものです。
これから始めようとするイカ釣り初心者・未経験者の人達もきっと同じ悩みを抱えるだろうなーと思ったのでエギングタックル一式について記しておきます。これで毎日イカ三昧じゃ~!(取らぬ狸のなんとやら)
エギの選び方
エギのサイズ
エギのサイズは号で表現します。号数が大きいほど大きくて重いエギです。一般的に、2号から3.5号が使われます。
手の平サイズの新子のイカでも、自分の体の半分ほども大きさのある2.5号や3号のエギに飛びつくことがあります。
勿論、小さいイカほど小さいエギの方がバイトしやすいことは事実ですが、狙っているイカが小さいからといって、小さいエギを使う必要はありません。というか、そうでもしないと釣れないくらい小さなイカは狙うべきではありません。
これは釣り場マナーというか、資源保護に対する釣り人としての矜持です。
エギの大きさは重さと沈下速度にほぼ比例するので、例えば風が強かったり速く沈めたい時には大きいエギを使うなど、環境に応じてエギのサイズを使い分けるといいでしょう。
カラーバリエーション、色の使い分け
カラーは明るい派手な色でよく釣れる時もあれば、地味な色の方がいい時もあります。色の種類は沢山あるに越したことはありませんが、揃えだすとキリがありません。
1.8号、2.5号、3号、3.5号をそれぞれ派手系2つ、地味系1つで合計12個。お試しでエギングをやるならこれでも多いくらいなので合計5,6個でもいいでしょう。
例えば、初めて行く釣り場は水中の様子がよく分からないので、最初は派手なカラーで自分にとっての視認性を高めると根掛かりをしにくくなります。また、派手なカラーはイカにとっても視認性が良くなるので、遠くのイカにもアピールできるので、序盤で手広く探るのに適しています。これでイカの反応がなければ地味なカラーを使います。
エギングロッドではなくブラックバス用のスピニングロッドを転用する場合、3号以上は少し重くて投げづらいと感じるかもしれません。
私が最近使ってるオススメのエギはパタパタQで、よく使ってるカラーはパープルパープル、藻場マスター、ゴールドリアルアジとかですね。
エギの動かし方
- キャストして着水したら一度スラックを取る
- すぐにラインを送ってフリーフォールで着底させる
- 数回大きくしゃくってからテンションフォールorフリーフォールでアタリを待つ
の繰り返しが基本です。しゃくり方は人によって様々です。
- 大きく2回~3回しゃくる
- 最初に1回軽くしゃくってエギの方向を整えてから5回しゃくる
などなど。最初に1回軽くしゃくるのは聞きアワセも含んでいるのでオススメです。浅場だと大きくしゃくるとエギが水面から飛び出すこともあったり、ダートというよりトゥイッチのように小刻みに動かした方が反応が良いこともあるので個人的にはどれが正しいとかは無いと考えます。
水深やイカの反応など、環境に応じて色々試してみて下さい。
エギングのタックル構成
ロッド
よく使われているロッドの長さは、8 ftから9 ft(2.4~2.7 m)くらいです。
専用のエギングロッドであれば大体仕様が決まっているので思案することもないと思いますが、違うロッドで代用する場合はティップが柔らかいファストテーパーのロッドがオススメです。
バスロッドで代用するなら、スピニングロッドの硬さでいうとMくらいです。メーカーにもよりますがMLだとちょっと柔らかい気もします。L以下のようにロッドが柔らかすぎると、しゃくってもエギが機敏に動いてくれません。
そして長さは8フィートから10フィートはあった方が取り回しが楽です。
堤防では短いバスロッドなどでもそれほど不便を感じませんが、足場の悪いテトラの上や磯で釣りをするなら断然長いロッドの方が便利です。
ちなみに私はSLASHのアーカード クロスグリッドを使っています。
リール
リールは次の理由から基本的にハイギアのスピニングリールを使います。
- ベイトリールよりトラブルが少ない
- リトリーブスピードが速い
- 繊細なドラグ調整が可能
ベイトリールに比べてトラブルが少ないことは言うまでもありませんが、重要なのはリトリーブスピードが速いことです。
エギングは、ロッドを大きくしゃくりながらアクションを加えて、リトリーブでラインスラック(糸フケ, Line Slack)を解消することが基本で、リーリングによるアクションは基本的には必要ではありません。
大きくしゃくればスラックが出やすく、スラックが出る度に素早くそれを解消する必要があります。
エギングでは比較的長いロッドを使うので1回のしゃくりでエギが動く距離も大きくなればスラックの量も多くなります。また、手返しよく・テンポよくランガンを行うためにも1ストロークで沢山の糸を巻き取ることが出来るハイギアのリールの方が楽です。できればエクストラハイギア(めっちゃ早く巻けるやつ)の方が好ましいです。
リールの大きさは、シマノ製品の番手で言うと2500番から3000番、重さにもよるが大きくて4000番くらい。勿論、バス用の2000番台でも代用可能ですが、PEラインが150mくらいは巻けるラインキャパシティーが欲しいところです。
個人的にはシマノのC3000が理想的です。
メインライン
- PEは0.6号~0.8号を標準的な太さとして使う
- ラインカラーは視認性の高い白色などにする
メインライン(道糸)にはPEを使用します。
ナイロンやフロロを使用しても構いませんが、次の理由から基本的にはPEラインを使用します。
- 細い号数でも強度があるので飛距離を伸ばせる
- 伸び率が低い(引張で伸びない)のでロッドアクションがダイレクトに伝わる
昔はPEラインがとても高級でしたが、最近ではフロロやナイロンとそれほど値段が変わりません。
下の表は、実際の商品における号数と強度の関係を示すものです。釣りでは基本的に仕掛けが先端にいくにつれて細く切れやすくします。そうじゃないと、手元から仕掛けが全部なくなるリスクが高まるからです。
メインライン(PEライン)
デュエル(DUEL) ARMORED F+ 200M 0.6号 GY [スポーツ用品] |
リーダー(フロロ)
サンライン(SUNLINE) ベーシックFC 300m 10lb/2.5号 [スポーツ用品] |
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号数 | 強度( lbs.) | 号数 | 強度( lbs.) |
0.6号 | 12 lbs. | 2号 | 8 lbs. |
0.8号 | 15 lbs. | 3号 | 12 lbs. |
1.0号 | 19 lbs. | 3.5号 | 14 lbs. |
個人的な使い方として、ライトジギングやワインドとの兼用を想定してPEライン1号まで表記しましたが、エギングだけであればPEライン0.6号にリーダー8 lbs.で十分です。
ただし、PEラインは熱やせん断に非常に弱いので、強度の余裕、耐久、根掛かり回収率まで総合的に考慮すれば0.8号や1号も全然アリです。飛距離もそこまで大きく変わりませんし。
また、カンナ(エギのフック)は普通の針と違って伸び易いものの、PEライン0.8号以上だと根掛かり回収の安心感が違ってきます。ただし、リーダーが太いほどエギへのアクションに影響を与えることがあり、シビアな状況下ではこれだけで釣れなくなることもあるので注意してください。
現在の私のタックルは下のような感じ。
オススメはデュエルのハードコア X8です。比較的に低価格でありながら、とても高品質だからです。
リーダーライン
- 原則、しなやかなナイロンラインを使う
- 根ズレが心配ならフロロカーボンラインでもいいが、エギの動きや操作性が少し落ちることに注意
リーダーには、高切れ防止のショックリーダーと役割と、根ズレによるラインブレイクを回避する役割を持たせるためにフロロかナイロンを使用します。長さの目安は一ヒロ(一尋=1.8288 メートル≒6尺)ほどです。
リーダーの強度は、根ズレしやすい場所など特別な場合を除けば原則としてメインラインと同等か数ポンド弱くになるように設定して下さい。(メインライン≧リーダー)
そうすることでラインブレイクはリーダーで起こり、メインラインの大幅な損失を回避できます。
ラインの強度が20や30 lbs.くらい太いと、ラインによってその固さが極端に際立つことはよくありますが、8 lbs.程度ならそこまで大差はありませんが、ナイロンラインの方が無難でしょう。
リーダーというと、よく小さいスプールに30 mだけとかで売ってますけど、あれを使う必要はありません。私なんか300 m巻きのラインを使っています。しかもフロロカーボンです。
理由は、ベーシックFC 300mはとにかく安いということと、このラインを使って他の仕掛けを作ることもあって、単に道具が嵩張るのがイヤだからです。
例えばこれらのタックルをワインドタチウオなどに転用する場合、エギングの時はリーダー8 lbs.、ワインドやるならリーダーを太めにして、更にその先端にファイティングリーダー40lbなどを取り付けます。メタルジグを使用するならリーダーを20 lbs.という具合に、リーダーだけ付け替えると、1本で色々楽しめます。
一応、PE0.6号でワインドをしてタチウオのぶっこ抜きは実証済みです。
リーダーノット
メインラインとリーダーとの結束の方法はいくつかあります。
FGノットやMIDノットなど本格的な摩擦系ノットが出来るような知識を持っている人には何も言うことはありませんが、それらを知らない人はノーネームノットか電車結びをしてください。ノーネームノットの方法については下記のリンクを参照してください。
電車結びのような簡単なノットは結節部分のコブが大きくなりやすいです。しかし、キャストの際にリーダーノットがトップガイドを通らないように垂らしを長くすれば、コブが大きくてもガイドで引っ掛かるなどライントラブルの心配が無いというメリットもあるので、自分のロッドの長さと相談しましょう。
まとめ
特にまとめることもありませんが、イカの保全まで考えた良記事があったので紹介しておきます。最初に私も触れましたが、小さな魚をみだりに釣ろうとしたり、それを持ち帰ることは、将来的に釣り人を苦しめることになります。
「乱獲とは・・・」
http://www.light-lure.com/column/rankaku.html
ずーっと釣りを楽しむために、赤ちゃんイカを狙わないようにしたり、釣れてしまってもリリースする精神も大切ですね。
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