Seakeeperでボートのロール揺れを95%低減できる!
Seakeeperというものを最近知りましてね。船を安定させるための装置「アンチローリングシステム(減揺装置)」です。これで船体の横揺れなどを95%も制御できます。
上の画像だと、左の船がSeakeeper搭載船、右の船は未搭載船です。ローリングが全然違いますよね。
真空カプセル化された本体の中にはフライホイールが内蔵されていて、9700 rpm(1分間で9700回転)で回転しています。新旧の違いなのか、日本語版の案内だと10700 rpmとなっています。
- フライホイール
回転系の慣性モーメントを利用した機構に用いられる機械要素のひとつである。日本語では弾み車、勢車(いずれもよみは「はずみぐるま」)という。
プレジャーボートが横波などでロールするとジャイロスコープはこのカプセル内で前後に傾き、右舷への強力なトルクを生み出します。
下の動画みたいに。
このように、円盤を回転させるとその物体は安定します。このジャイロ効果で船を安定させます。
下の動画を見ると分かるのですが、リブのついた金属製の丸い物体(カプセル)が船体に対して前後にくるくる動いています。これで揺れを制御しています。
船体の揺れの周期を常にモニタリングし、ジャイロスタビライザーが最も効果的に働くように制御しています。
カプセルが真空化されているのは、内部で高速回転しているフライホイールの回転を妨げないようにするためです。
消費電力は最小1.0 kW。
こんな大きな機構を取り付けるにはさぞ立派な躯体が必要なのかと思いきや、対応する船の構造は、FRP艇、木造船、鉄船、どれでも対応可能で、接着による搭載も可能なので搭載は実に簡単です。
冷却システムは水冷方式で、カプセル周囲には黒いホースが配置されています。電源は2本のケーブルを接続するだけ。(各AC/DC)
価格はサイズにもよりますが、英語版の案内だと全長27 ft~32 ftクラスのボートに使う22700ドルから75 ft以上の大型船用の216300ドルみたいですね。(全長10 m~23 m以上、250万円~2400万円くらい)
日本語版の案内はまた内容が異なりますが、最大140トンの船舶まで対応可能です。
ボート釣りって、揺れがきついとしんどいですからね。せっかく大金出してボート買ったのに、釣りに行く度に船酔いしては元も子もありません。
ボートをお持ちのセレブな方は一考してみてはどうでしょうか?
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