本格的なキスの釣り方(遠投仕掛け、競技用仕掛け)

2018/10/01

これは本格的なキス釣りの仕掛けです。ここから先は釣りの知識がそれなりにあることを前提にして解説します。

キスの生態については下記リンクを参照して下さい。

素人でも手軽にキス釣りができる「ちょい投げ」編の詳細はこちら↓

概要

遠投、競技用のキス釣りの仕掛け
項目 詳細
竿 専用竿20~30号
リール 投げ釣り専用
道糸 PE0.3~1.0号 200 m以上
チカラ糸 細い側でPE2~6号 12~15 m
天秤 20~30号
ハリス ナイロン2号
キス針4~7号
差しエサ 石ゴカイ、アオイソメなどの多毛類

遠投竿

浜から投げる大遠投専用の竿は長さが3本継ぎで4 mほどあります。重さは300 g~450 g
仕舞寸法が1.5 mほどになります。

遠投用リール

キス釣り用のリールにはサイズごとに30とか35という数字が付いています。この数字はスプールの寸法です。直径62~74 mmスプールの長さ:ストロークが30~35 mm

シリーズごとに1~2種類しかないことがほとんどです。
シマノ製品だと30か35、ダイワ製品だと35に加えて45 mmと、ロングストロークのリールがあります。

ラインローラーがゆっくり上下することでラインを密巻きにするスーパースローオシュレーションを搭載したリールもあります。この機構を採用したリールは、トラブルが発生リスクが高くなるのと引き換えに遠投性能に長けています。クロスラップによるライン抵抗が少ないためです。

昔(西暦2000年)、バスリールでは00ステラ(ミレニアムステラ)がこの機構を採用してライントラブルが多発するという大失敗をしました。理由は、クロスラップをしないことによって下に巻いたラインがスプールから飛び出しやすかったからです。

バスリールの場合はメインラインが張りのあるナイロンフロロなので特にトラブルになりやすかったのです。

ステラではスーパースローオシュレート機構は封印されました。しかし遠投リールでは今なお採用されているところを見ると、少なくとも糸に張りの無いPEの場合、モノフィラメントラインよりはトラブルが少なそうですね。

遠投用リールの重さ

安価な製品だと600 gもあります。かなり重たいです。

高級モデルだと、例えば最高級モデルでシマノ リール 16 スーパ-エアロキススペシャル コンペエディションなら360 gです。

で、軽さと安さを両立した丁度いいリールっていうと、思い当たるのはスーパーエアロ スピンジョイです。
ストロークが30 mmの場合、2014年のモデルは重量が445 g。安価なモデルよりも150 gも軽いです。150 gっていうと小型リール1個分くらいの重さなので、この差は大きいです。

2015年のモデルもありますが、510 gあります。軽さを取るか、最新テクノロジーを取るかで悩むところですが、[1年最新]と[65 g軽量]なら、私は軽量を選びます。

道糸

道糸はPEで0.6号前後です。「重い仕掛けを大遠投するのにそんなに細くて大丈夫か?」という不安もありますが、力糸があるので高切れを防ぐことが可能です。

また、糸が細いほど遠投に有利です。

もちろん切れないように上手に投げるには練習が必要です。最初は1号くらいのほうが安心、安全です。

  • 6色(150 m以上の遠投)ならPE0.8号

  • 8色(200 m以上の遠投)ならPE0.3号

釣り糸に関するマニアックな知識については以前書いた記事を参照してください。

力糸

専用竿で大遠投する場合、必ず力糸が必要です。PE0.8号→5号や、PE1号→6号のように先端にいくに従って太くなる「テーパー力糸」を使うのが一般的です。モノフィラメントラインの力糸もあります。

天秤

タングステン製を使う人もいます。タングステンは比重が大きいので遠投性能が高くなるうえ、硬いので感度が良くなります。(ただし価格も高い)
主に20号~33号(75 g~124 g)を使いますが、遠投性能の向上と疲労低減の両立を考えると27号~30号(101 g~113 g)までが良いですね。

ハリス、モトス

モトスはナイロンフロロで1.5号~2.0号。ハリスより先端には遠投の負荷はエサの重さしか掛からないので、キスが掛かっても切れない強度があれば十分です。

天秤から仕掛けの最先端までは1.5 m~2.0 m。天秤から元鈎(一番上の針)は1 mほど開けます。5
(天秤-1 m-元鈎-1~1.5 m-先鈎)

元鈎

もとばり。一番手元(リール側)にある釣り針。

先鈎

さきばり。仕掛けの先端側にある釣り針。

ちょい投げなら2連から3連くらいが気楽でいいですが、遠投するなら5連~10連です。ハリスがフロロで2号の場合、エダスは1.5~1.7号程度になります。
遠投を重視するなら天秤との間にスナップやサルカンを使わずに直結します。

針の大きさ

意見は様々です。
「どんな大きさのキスを狙うのでも4~6号で十分だ」という人もいれば、私のように「小さいキスで4~5号、大きいキスで7号以上」という人もいます。どっちが正しいとも言えません。なぜなら、両者ではエサの動かし方、リールの巻き方が違うからです。

「どんな大きさのキスを狙うのでも4~6号で十分だ派」の主張

常にリールを巻いてサビいている。合わせは向こう合わせで飲み込まれることはない。
常にエサを動かすことが前提となる。常に動かすことで、キスのヒット率を下げることなくエサ取りの被害が減らせる

「キスのサイズで針サイズも使い分ける派」の主張

リールを止めることもあるので飲み込まれる可能性が高いし、それを考えると針の大きさは変えるべき。針が大きい方がエサのホールド感が高まる。小さいキスを弾くことができる。なるべく大きい針の方が針掛かりが良くて、バレにくい。
途中で止める、あるいは放置することもある釣り方が前提ただし、フグなどのエサ取りに取られやすい

競技者やガチ勢は常にリールを巻く人が多いです。確かにそのほうが釣果は伸びるでしょうね。

でも、ちょい投げで遊ぶ人は放置するとかザラにあるんですよ。それこそ、投げて放置してBBQしたり休憩するんです。子供なら尚更です。

そういう釣り方をした場合、小さい針を使うと飲み込まれる確率は確実にあがるので、針を大きくするのは理にかなっています。なので、どっちが絶対的に正しいという話ではないと思うんですよね。

エサ

チョイ投げ編ではワームとの併用を提案しましたが、競技用となると全部エサでやるのがいいと思います。
特に、上の針にはニオイが強いアオイソメなどを付けて、下のほうには動きがいい石ゴカイ(ジャリメ)を使うなどする人もいます。

キスの生態については下記リンクを参照して下さい。

素人でも手軽にキス釣りができる「ちょい投げ」編の詳細はこちら↓