フックはSiCガイドリングに掛けろ!←えぇ!?
皆さんは釣りの移動時や休憩時に釣り針をタックルのどこに掛けてます?ルアーのトレブルフックとかワームのフックとか。
実はガイドリングに掛けるのが最善なんだそうです。えええええぇぇ・・・ホンマかいな!?という話。
たぶん多くの人はガイドが傷つくのを恐れてガイドフット部分のAに掛けると思います。私もガイドに傷が付きそうで、今までそうしてました。
でも確かに、フットはステンレスやチタン製でそれほど硬いわけでもないので、大切に扱っているタックルでさえ、ガイドフットにはフックの擦れたり食い込んだような痕が少し見られるんですよね。
もくじ
SiCは高硬度だから鉄やステンレスでは傷つかない
(例えばFUJIの)SiC(セラミック)は、フックに使われている鋼材と比較して遥かに高硬度なので傷つきません。
これは2017年5月19日に村田基さんもライブ放送でビッカース硬さという単位を用いて説明されていました。というかこれまでにも何度も仰っているようです。
FUJIのSiCガイドというのは、それなりに高級なロッドであれば採用されているガイドなので、本格的に釣りをしている人のタックルのほぼ全てに使われていると思います。
素材 | HV(ビッカース硬さ) | 目安 |
---|---|---|
ダイヤモンド | 6120-15300 | 地球の天然鉱物としては最も硬い |
炭化ケイ素 | 2200-2400 | SiCガイドの素材 |
サファイア、サファイアガラス | 2300 | 水晶を傷付けられる |
超硬合金 | 1700~2050 | 水晶を傷付けられる |
石英(水晶) | 1100 | 鉄を傷付けられる / ナイフでも傷が付かない |
鋳鉄 | 160-180 | ナイフの刃でも簡単に傷が付く |
超々ジュラルミン | 155 | コインでなんとか傷つけられる |
鉄 | 110 | 炭素を含まない鉄 |
|
いくら表面がギザギザしていようが硬さがモノを言うので、たとえ鉄ヤスリでSiCリングを1時間ぶっ通しで擦っても傷は付きません。
- HV(ビッカース硬さ)
ピラミッド型のダイヤモンドの先端を一定の圧力で測定したい素材の平面部分に押し付けて、押し付けた窪み痕の四角の面積に応じて硬さを表したもの。
- SiC|富士工業株式会社
実際にガイドリングの内部を鉄ヤスリで擦る動画
で、これについて実際にガイドリングの内部を鉄ヤスリで削っている動画が公開されました。理屈では分かっていても、個人ではなかなか勇気が要ることなのでこういう実演動画は助かります。実演はもちろん村田さんです。
PEラインでSiCガイドに傷はつくのか?
理論上ありえないが、PEで傷つくことがある、実際にあるんだからしょうがない。みたいな話をネットで見かけました。
でもそれこそ理論上ありえないんですよね・・・例えばPEの網目に恐ろしく硬い微細な宝石の粒が噛んでいたとかくらいしか。
フックをリールに掛けるのは論外
ベイトリールのサムバーの部分や、スピニングリールのベイルアームにフックを掛ける人もいますが、これは論外です。ありえません。
ベイトリールなら単にボディーが傷つくだけで済むかもしれませんが、スピニングリールのベイルアームは多くの商品がステンレス製なのですぐに傷付きます。そこにラインが頻繁に接触するわけですから、絶対にやってはいけません。2014年以降のシマノ・ステラのように、ステンレスよりも硬いチタンを使用している高級機種もごく一部にはありますが、やっぱり傷はついてきます。
また、ルアーのサイズ等にもよりますが常にベイルアームのバネに負担を掛けることになって、ベイルアームの返りが悪くなります。
さすがにベイルアームに掛ける人は少ないかもしれませんけど、私の知り合いにも何人かこういう人がいます・・・(傍で見ててうわぁってなる)
ただしタックルの扱いが荒い人はやめたほうがいい
上記の理論通り、実際にガイドにフックを掛けてもまず傷つかないと思います。
でも注意しなければならないのは、強く打ち付けた時の衝撃によるガイドの破損です。
ダイヤモンドは硬くて傷つきにくいですが、ハンマーで叩いたら粉々に砕け散ります。傷つきにくさ≠割れにくさだということに留意しなければいけません。
SiCガイドも同じで、直接大きな衝撃を受けると欠損したり割れる可能性があります。例えば、ガイドにフックを掛けた状態で立て掛けていたところ、ロッドが倒れるような状況です。
打ちどころによっては、フックを介して直接ガイドに衝撃が伝わって、通常より破損する確率が高くなるということは十分に考えられます。そんな粗雑な扱いは絶対にしない!というタックル愛に満ちている人ならガイドにフックを掛けても損は無いんじゃないかと思います。
ディスカッション
コメント一覧
30年釣りやってるけどフックキーパーないならベールに掛けるのが最善
フックの断面からみても丸い物を丸いベールに掛けてちっとくらい擦ってもエステルの0.2号とかでもラインブレイク起こすようなギザついた傷なんて絶対に付かないです。
そもそもキャストしてベール戻してラインローラーに手で掛けてテンション掛けてリトリーブという一連の動作(ベールにはラインはそもそも触れていない)を無意識に出来るよう癖付けないとフィネスなリグや安いPE使うと速攻ライントラブルですよ。
それよりガイドに掛けてハンドルをぶつけて回転させたり藪こぎしててライン引っ掻けてガイドフットから破損(特にAGS)の方が遥かに多いでしょ。
>それよりガイドに掛けてハンドルをぶつけて回転させたり藪こぎしててライン引っ掻けてガイドフットから破損(特にAGS)の方が遥かに多いでしょ。
→ドラグ締めたままガイドにフックかけたりしないでしょw
私は昔からガイドに掛ける派ですが、ドラグ緩めて掛けるんでトラブルレスですよ!
実際、同じロッド(メジャクラのザルツ)をもう20年程使ってますが特に問題なし。
sicリングがそこそこ普及してきた頃でした。
壊れたら買い換えようと思ってますが、壊れません。
今でもバリバリにランカークラスも対応できてます。