カヤック、小型船、堤防用の魚探3選!(バッテリー式)

2018/09/07魚探(魚群探知機)featured,recommend,魚探

カヤックや手漕ぎボート規模の小型船に最適な魚探はどれか。バッテリー式魚群探知機のオススメ製品を紹介します。

電源方式、周波数、探知範囲については以前書いた記事を参照して下さい。

海の船釣りで使う魚探についてはこちら。

小型ボート用の魚探に求められる性能、機能

電源

内部バッテリー式または外部バッテリー式であること。

周波数

周波数が高いほど、深場を探れない代わりに浅場を高精度で探知できます。
小型船で行くことができる範囲なら、大抵の水深は100 m以下なので、周波数200 kHzでいいでしょう。400 kHzの方が200 kHzよりも高精度で探知できますが、そこまで高精度にして意味があるのか?という部分もあります。

100 m以下でしか使わないなら、200 kHzの製品が主流です。
ただ、ダムや湖で水深100 m以上の場合や、指向角を広くして広範囲を探りたいなら50/200 kHzの両方の周波数が使える機種が安心です。

水深表示と測深の違いに注意

魚探の性能一覧を見ると、水深について2つの言葉が出てきます。

水深表示

画面に表示される水深。
よく、水深表示範囲は、実際の測深能力を意味しておりませんと表記されている。

測深(水深目安)

実際に測ることができる水深の目安。測深能力の目安。

以前、別記事でも魚探出力によって探れる水深が違うでも触れた内容です。
通常、乾電池式に対応しているような魚探の場合、魚探出力は100 W程度なので、探知可能な水深は30 mくらいだと思っておきましょう。

魚探出力と対応できる水深の関係
水深魚探出力(200 kHz
30 m100~350 W
100 m600~1000 W
150 m1000~2000 W
200 m3000 W以上

おすすめランキング3選

次の3つを紹介します。

概要
製品電源電源電圧魚探出力周波数画面水深表示測深GPS防水性
Deeper Pro+microUSBバッテリー  90/290 kHzスマホ 80 mIPX4
PS-500C単三乾電池×8本 or バッテリーDC11~14V100 W200 kHz4.3型ワイドカラー液晶150 m30 mIPX1-2(?)
PS-611CN単三乾電池×8本 or バッテリーDC11~14V100 W200 kHz5型ワイドカラー液晶150 m30 mIPX6

3位: Deeper Pro+

Deeper PRO+

メーカー公式ページ。

概要
製品電源電源電圧魚探出力周波数画面水深表示測深GPS防水性
Deeper Pro+microUSBバッテリー  90/290 kHzスマホ 80 mIPX4

直径65 mm、重さ100 gの球体の魚探です。球体には魚探装置とWi-Fiが内蔵されていて、収集したデータをスマホ、タブレットなどに送信します。

旧型と新型の違い

新旧を比較すると、性能が大幅に向上していることがわかります。

水深

旧モデルでは40 m、新モデルでは80 m

接続距離

旧モデルでは50 m、新モデルでは100 m

バッテリーサイクル

旧モデルでは2~3ヶ月だったのが、新モデルでは6ヶ月。

通信方式

旧モデルではBluetooth、新モデルではWi-Fi。通信が安定した。

物体間距離

旧モデルでは7.8 cm、新モデルでは1.3 cmで、小さな小魚でも感知できる。

スマホと連動できる

ルアーのようにラインの先端に取り付けてキャストして周辺の水底の様子を探知することができたり、ボートやカヤックでぶら下げて使うこともできます。
Wi-Fiの通信距離は最大100 mなので、川で流して広範囲を測定することも可能です。

充電時間は2時間で、連続稼働時間は5.5時間です。(Deeper Proは6時間)
使用者のレビューによれば、この本体よりも先にスマホのバッテリーを使い切ってしまうため、長時間使用するならモバイルバッテリーが必要になります。

足元に垂らせば沖堤防等でも使える

堤防など、急深な釣り場なら足元の水面に浮かべておくだけでも一応サーチが可能です。

普通の魚探は本体と振動子が優先で繋がっていて、振動子を水中に浸けないと探知ができませんが、Deeperならヒモで繋いで足元に浮かべておく、という使い方も可能です。

Deeper Pro+とDeeper Proの違い

  • Deeper Pro+(GPSあり、キャスト可能)
  • Deeper Pro(GPSなし、スマホGPS機能を利用)

どちらもWi-Fiでスマホと連動できますが、大きな違いはGPSを使って、キャストしてもマッピングが出来るかどうかです。
オカッパリで使いたいならGPS機能を持つDeeper Pro+の方が断然有利です。

投げるには少し重い

重さは約100 gなので、並のロッドだとキャストするのが難しいです。特にバスタックルの場合、ビッグベイト用のタックルを持っていないと難しいです。

マッピング(地図作成)しようとして投げるとタッパーンってなるので、フィールドが荒れるようにも思えます。「これ投げたら周りに迷惑なんじゃない?釣り場が荒れない?」って。
でも実演動画を見てみるとそこまで酷くはありません。

防水性能はIPX4

IPX

防水性能IPXは0級から8級まであり、8級が一番性能が高い。

IPX4

あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない(防沫形)
各散水口あたり0.07L/minの水量であらゆる角度からの散水を行い、最低5分間の散水で浸水がないことを確認する。

「水の中に投げ込むのにIPX4なんや・・・」ってちょっと納得行かない部分はありますが、レビュー動画などを見てもその防水性は確保できているようです。

内蔵バッテリー交換の金額が高い

Bartic Visionの公式サポートだと、バッテリー交換は1回5000円です。バッテリーの寿命は公式では6ヶ月とされているので、1年で1万円。高い・・・私は「このランニングコストでいい魚探買えるやん?」って思ってしまうんですよね。

ただ、コンパクトで手軽でオカッパリでも使える汎用性の高さは魅力的なんですよね。入門用として購入して、あまり使わないならバッテリー交換も1~2年に1回に留めてランニングコストを抑えるというのもアリです。

2位: HONDEX 4.3型 ワイドカラー液晶魚群探知機 PS-500C

4.3型ワイドカラー液晶ポータブル魚探 PS-500C

メーカー公式ページ。

概要
製品電源電源電圧魚探出力周波数画面水深表示測深GPS防水性
PS-500C単三乾電池×8本 or バッテリーDC11~14V100 W200 kHz4.3型ワイドカラー液晶150 m30 mIPX6

防水性能はIPX6

IPX

防水性能IPXは0級から8級まであり、8級が一番性能が高い。

IPX6

あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(耐水形)
φ12.5の放水ノズルから100L/minの水流をあらゆる方向から放出し、外皮表面積1 m2あたり1分間、延べ3分間以上の散水を行い、浸水がないことを確認する。

毎分100 Lっていうと、たった2分で湯船を満タンに出来る水量です。それだけ放水しても防水できる能力です。

下で紹介しているPS-611CNにはIPXの表記が見られず、販売者(メーカーではない)のアナウンスでも「防滴なので雨ざらしや水洗いは避けてください」としているので、防水を気にしているならこの差はとても大きいと感じます。

最大使用時間

単三電池8本を使用した場合で最大で10時間です。上手に使えば丸一日保ちます。乾電池は充電式を使いましょう。使い切りだと、8本で500円くらいかかりますから・・・。

でもどうせだったらリチウムイオンのバッテリーをオススメします。釣り場で電池交換すること、電池を紛失するリスクを減らせるからです。しかも満充電で30時間保つので安心です。3~4回の釣行に1回の充電で済みます。

このバッテリーは、乾電池を入れる部分のフタを外して、代わりにバッテリーをぱかっとはめ込むタイプです。バッテリーの外側は外部にさらされますが、外周部がゴムパッキン構造になっているので防滴性はあります。対応機種は以下の通り。

  • HE-57C
  • PS-500C
  • PS-501CN
  • HE-601GP(Ⅱ)
  • PS-600GP(Ⅱ)
  • PS-511CN
  • PS-611CN(ページ内移動↓↓↓へ)

1位: HONDEX 魚探 5型ワイドポータブルGPS内蔵プロッター魚探 PS-611CN

5型ワイドカラー液晶ポータブルGPS内蔵プロッター魚探 PS-611CN

メーカー公式ページ。

概要
製品電源電源電圧魚探出力周波数画面水深表示測深GPS防水性
PS-611CN単三乾電池×8本 or バッテリーDC11~14V100 W200 kHz5型ワイドカラー液晶150 m30 mIPX1-2(?)

超小型なのに本格プロッター機能付きで2画面表示可能

プロッター機能

収集したデータとGPSデータを組み合わせて、平面地図上でどのような地形なのか表すことができる機能。他にも追加機能として、航路のログを取ったり潮汐のデータを表示できる製品もある。

小型の魚探はただ水中の様子を描写するだけの製品が多いですが、この製品は本格的なプロッター機能を備えているのが魅力の1つです。しかも魚探画面と同時表示も可能です。

防水性について

公式での明確な明示は見つけられませんでした。
販売者(メーカーではない)は「本体は防滴構造ですが、一度に大量の水がかかると浸水の可能性があるので、雨ざらしの状態や水洗いなどは避けてください。 」としています。

IPXの場合だと、防滴という表現はIPX1(防滴I形)かIPX2(防滴II形)を意味します。
なので、高い防水性能を求めているのなら、上で紹介したIPX6の防水性を持つPS-500Cの方がオススメです。

最大使用時間

単三電池8本を使用した場合で最大で8時間です。上手に使えば丸一日保ちます。乾電池は充電式を使いましょう。使い切りだと、8本で500円くらいかかりますから・・・。

でもどうせだったらリチウムイオンのバッテリーをオススメします。釣り場で電池交換すること、電池を紛失するリスクを減らせるからです。しかも満充電で20時間保つので安心です。2~3回の釣行に1回の充電で済みます。

このバッテリーは、乾電池を入れる部分のフタを外して、代わりにバッテリーをぱかっとはめ込むタイプです。バッテリーの外側は外部にさらされますが、外周部がゴムパッキン構造になっているので防滴性はあります。対応機種は以下の通り。

  • HE-57C
  • PS-500C(ページ内移動↑↑↑へ)
  • PS-501CN
  • HE-601GP(Ⅱ)
  • PS-600GP(Ⅱ)
  • PS-511CN
  • PS-611CN

船に取り付けるなら万能パイプは必須

振動子(音波が出る部分)を船に取り付けるなら、別売りの万能パイプが必要です。
ただ、下の動画でも紹介しているように自作している人もいます。

くーねるさんも使ってる魚探でもある

Youtuberのくーねるさんもこの魚探を使っています。
カヤックへの取り付けは、市販の万能パイプを使わずに自作しています。配線もアームにタイラップで固定した簡素な構造です。

電源方式、周波数、探知範囲については以前書いた記事を参照して下さい。

海の船釣りで使う魚探についてはこちら。