釣り糸の太さと強度について

2017/08/08

彼は、変人が集う京大のなかでも京都大学理学研究科化学専攻修了という変態のなかの変態です。

しかも、素材開発を行う某一部上場企業勤務なので何か知っているかも知れない、と思ったんです。

それでやりとりした内容が以下になります。

どの素材においても、太さが上がるにつれて断面積に比例した強度が出ないのはなぜ?
例えば建築物の柱の圧縮強度なら、建築規模によって二乗三乗の法則が働く、部材の自重が影響する、座屈や他部材の応力が影響を与えるから正比例の耐力が出ないのは分かるけど、糸って軽いし引張強度でしょ?

糸やフィルムなどの高分子は加熱・延伸によって結晶性・分子配向を制御することで物性を発現させるのが基本で、太さや厚みが増すと外側と内側の状態の乖離が起こりやすくなり、太さと強度が正比例しないというのは有り得る。

糸に関する知識はあまり無いが、フィルムに関しては実際にそういうことが起こる。きずの存在が強度を低めるなんてのがガラス繊維ではあるらしい。

ガラス繊維の太さと強度|かたちのココロ
http://subal-m45.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/post-37cf.html

なるほど。ナイロンフロロ等のモノフィラメントの糸ならその理屈は分かる。でもPEは極細の糸を編み、その細い糸を何本束ねるかで太さ変えているし、編み込み本数が多い=強いはずでは?
引張時の伸度が内側と外側で違い、断面の中でも荷重を大きく負担してるところがあるかもしれないとも考えたけどそんなに偏るかな?それくらい編み方で補正できるんじゃないの?

加熱・延伸の件は糸・フィルムに共通する。特にフィルムの方が2次元なので顕著になるが、糸の種類によって発想が変わることはない。

言うように、極細であれば熱・延伸の履歴が糸内に分布しているとは考えづらい。

編み方の知識は持ち合わせていないが、太いものを均一に編むのは難しいのでは?どんなものでもスケールアップすると元の物性を発現しなかったりするし、ある程度以上の太さになると応力が集中してそこで破断する、というのは有り得るかもしれない。

とのことでした。人生、日々勉強ですね。

ラインメーカーは公正化に向けてデニール表示も併記すべき

日本では多くの人が号数やポンド表示のみを見てラインを購入しています。

しかしこれは改めるべき慣習であり、理想としては直径とデニールとポンド数、ポンドテストとポンドクラスの見分けなど、表示されている本来の意味を正確に理解した上で購入するべきです。

こういった内容が周知さえされていれば、海外製品を買って思ってたより太い!ムキー!買うんじゃなかった!なんて無駄なストレスを抱えることも減らせますし、正しい知識を持っていればライン選択の幅もより広がるんじゃないでしょうか。

そしてメーカー側にも、無知なユーザーを騙すようなことはせず、表示の公正化に努めて貰いたいものです。
特に、デニールはライン強度の本質を示す重要な指標なので、是非ラインパッケージ等に併記して頂きたいものです。

これは全くもって逆です。
デニールの表示が無いからユーザーに馴染みがないのであり、ユーザーにデニールの知識が浸透したら表示するというスタンスはメーカー側の怠慢で、誠実さを欠いています。デニール表記に莫大なコストがかかるなら別ですけど・・・かかりませんよね?

パッケージの裏に胡散臭い売り文句を長々と書くインクがあるなら、デニールを表記して欲しいですね。それがメーカー側としての誠意だと私は思います。
ちなみに、よつあみは以降 重さを併記しているそうです。


PE30号で一体何釣るんだよって感じですが、ジム曰く13 kg(28.6 lbs.)あればドラグを出さずにGTがランディング出来ると言っています。
下の動画で触れています。

村田基・ブチ切れ!ブラックダイアモンドのパワー!!