サンマの不漁と中国の乱獲というデマ
2019年、サンマの不漁について日本近海にサンマが来る前に中国や台湾の漁船が乱獲しているからという報道が頻繁に見られますが、全部メディアのウソです。
この動画ですべて語られています。
以下、半分は自分用のまとめ。
サンマは北太平洋全域に生息
サンマ=日本近海の魚という認識の人もいるみたいですが、北太平洋全域にいます。
夏季に北端を索餌場として、冬季に産卵するため南下してきます。このとき、秋頃に日本に日本を通過する群れがあり、日本はこれを漁獲しています。
漁獲量が減った理由は2つ
- 全体数が減っているから
- 2010年から日本への来遊量が減ったから
日本では2003年から北太平洋で大規模調査を始めています。そのデータによると、全体量が減っているのに加えて日本近海への来遊量が大きく減少していて、これに比例するように漁獲高も減少しています。
1番獲っているのは日本(次に台湾)
2003年から2018年までの累計だと、日本が300万トン以上、台湾が200万トン以上獲っていて、これは40万トンの中国の8倍です。2019年の中国の人口は14億人で日本の10倍以上ですから、1人あたりだと中国の80倍以上獲ってる計算になりますよね。
年単位で見ても、日本が15~35万トン漁獲してきたのに対して中国は2018年に9万トン。1人あたりで20倍前後は獲っています。
でも日本が獲りすぎて減っているワケでもなさそう
人間が獲っているサンマは全体の10~20%ほどで、代替わりが早くてたくさん産卵するサンマをこれくらい獲っても乱獲には当たらないとの見方が強いらしいです。
ただ、自然に減少しているサンマに追い打ちをかけるように獲っていることは決してプラスとは言えずブレーキは必要。
EUの参加
(太平洋じゃなくて)大西洋では漁獲規制が進んでいて漁船があまっているので、これを有効活用するためにEUが太平洋での漁に参入しようとしていて、これと中国や台湾の漁獲高の増加に加え、日本が漁獲高を減らさないとなるとますます資源の枯渇が懸念されます。
感想:まじ無能だなぁ
まず第一に報道各社。中国へのヘイトを煽る歪められた報道が人として終わってる。
日本はせっかく先手を取ってNPFCを立ち上げたにも関わらず、極端に自国にだけ有利な提案をして中国に拒絶され、時間を浪費しただけではなく外交としても完全に失敗。
2019年7月18日に漁獲高55万トンで合意するも、多すぎて枠が余るためEUの参入が加速しやすい。
結果としてサンマの枯渇に繋がる。
やってることが幼稚で、褒めるところが1つもありませんね。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません