オフショアジギング用クーラーボックスおすすめランキング4選

2018/08/22クーラーボックスfeatured,recommend

船に乗って沖で釣るオフショアジギングで、いくつかクーラーボックスを使った経験も踏まえてまとめておきます。

オフショア用クーラーボックスに必要な性能、求められる条件

ジギングなら60~80 Lが理想

オフショアジギングでは徒歩移動が無いので、出来るだけ大きいのを使ったほうがいいです。これに尽きます。

かといって100 Lも200 Lもいらないんですよね。
船のサイズによっては「おいおいそんなデカイもん持ってくるなよ」って思われちゃいますからね。限度があります。もちろん行く海域とかターゲットにもよるでしょうけど。

たとえばオーソドックスにブリ、サワラ、カンパチクラスを狙うのであれば80 Lもあれば十分です。

氷の無料配布は10 kg

多くのジギング船では氷を無料で提供してくれます。いや、料金に入っているといった方が正確でしょうか。

大体10 kgくらい。バケツ山盛り1杯くらいくれます。一般的には、クーラーボックスの容量に対して20%くらいの氷が必要と言われています。逆算すると、
10 kg÷0.2=50 Lです。

ジギング船のサイトなどでも「クーラーボックスは60 Lまでにしときや、80 Lとか持ってくるなら不足分の氷を自前で用意してや」って周知していることがあります。

船の内外での受け渡しを想定するべき

帰りの船での荷降ろしでクーラーボックスの両端に大きな取手が付いていることは大切です。

本体だけでも10 kg、氷で10 kg、魚で10 kg、帰る時には30 kgを余裕で超えているので侮れません。

まぁ、容量が45 Lくらいを超えると大きな取手が付いていることは標準的なのであまり気にする必要はないかもしれませんけどね。

底にストッパーがあったほうが良い

ショアジギングだと別どうでもいいかもしれませんが、船は揺れるので滑り止めが底に付いている方が安全です。まぁ大抵付いています。

こういうのを踏まえて、オススメできるのが大体3つほど。いっぱい挙げてもキリないので。

キャスターは必要

キャスターは必要です。
ショアジギ用のクーラーボックスのオススメを説明したページでは、「長い沖堤防を歩くにはキャスターは必要」と説明しましたが、オフショアでは駐車場から船までたった数十メートルのためでもキャスターが必要です。釣果次第ではクーラーボックスが最大で30 kgにも40 kgにもなりますからね。たとえ短距離でも持ち上げて運ぶのは不可能に近いです。

座れなきゃ意味ないよ

船はすごく揺れます。特に冬の丹後半島沖とか日本海なんて、もう大阪湾や東京湾なんて比じゃないくらい揺れます。
で、倒れそうになってとっさにクーラーボックスやタックルボックスに尻もちをつくことって、天候によってはしばしばあるんです。その時にクーラーボックスのフタがしょぼかったら、パキっと割れる可能性があります。

買った自分はわかっているので気をつけたとしても、隣に相乗りしている人はそんなこと気にしてくれません。他人が急に座ってしまう可能性もゼロではありません。

そういう場面を考えると、やはりフタは強固な方が好ましいです。

あんまりD社をdisりたくないのですが、トランク大将 IIの4000を知人が持っているのですが、天面がバッキリ割れてます。
結構荒い使い方をするタイプなので仕方ないと思う部分もあるのですが、今では天面に油性インクで「座るな!!」って書かれています。(笑)
確かに新品でも上を抑えてみるとしなり具合が大きいんですよね。もしダイワ製を買うならトランクマスターHDシリーズ一択です。(後述)

4位: シマノ スペーザ ホエール ライト キャスター付 450

SPA-ZA WHALE LIGHT 450 [スペーザ ホエール ライト 450]

メーカー公式ページ。

スペック詳細
項目詳細
品名SPA-ZA WHALE LIGHT 450
自重7.2 kg
容量45 L
外寸D365*W830*H325 mm
内寸D280*W700*H230 mm
断熱材発泡ポリスチレン
装備ハンドル、ベルト(オプション)、サイドロック、ハイグリップラバー、大型キャスター、I-CE45h
備考 

私はこのクーラーボックス持っています。60~80 Lは必要だと言っておいていきなり45 Lを紹介してすみません。でもこのサイズは沖堤防や地磯にもギリギリ持っていけるので汎用性が高いんです。
内寸がW700 mmなので、尾びれを曲げたり切ればブリでもなんとか姿のまま収まります。

しかも、フタの上に2人座れます。座ると、表面だけじわっとたわむんですけど潰れることはありません。とても頑丈で安心できます。個人的な経験としては、体重95 kgの人間が2人座っても大丈夫なのを確認しました。公式でも「大人2人が座れるライト&タフボディ」と堂々と謳っています

ショアジギと兼用ならこれが最適

45 Lでは少し小さいのではないか、という不安もあります。でもこのクーラーでオフショアに行って、「入りきらんやないか~」という事態に陥ったことはありません。ただの貧果だと言われればそうなんですけど、じゃあ60 Lなら解決するのかというと微妙。そういう心配をしている人はいっそ80 Lのダイワ ビッグトランクを買った方がいいと思います。(↓へページ内移動

このクーラーボックスのメリットはあくまでショアジギングでも使い回せる汎用性の高さです。メインがショアジギングで、かつオフショアを年に1,2回、たまにやる程度ならこれくらいのほうが賢明だと私は思います。

3位: シマノ スペーザ ホエール ライト キャスター付 600

SPA-ZA WHALE LIGHT 600 [スペーザ ホエール ライト 600]

メーカー公式ページ。

スペック詳細
項目詳細
品名SPA-ZA WHALE LIGHT 600
自重9.8 kg
容量60 L
外寸D396*W934*H340.5 mm
内寸D310*W800*H240 mm
断熱材発泡ポリスチレン
装備ハンドル、サイドロック、ハイグリップラバー、大型キャスター、I-CE48h
備考 

スペーザ ホエールには、45 Lの上に60 Lがあります。紹介しておいて何ですが、どうも欲しいとまでは思わないんですよね。中途半端というか。
なぜかというと、45 Lならまだ沖堤防とかでも使えるんですけど60 Lはちょっと大きすぎて移動や船の積み下ろしが大変になります。
じゃあオフショア専用かというとちょっと小さい気もして、最終的には下で紹介している80 Lのビッグトランク SU-8000が欲しくなってしまうんです。

そういう理由で、私は60 Lではなくて45 Lを推薦します。もちろん、車のトランクの都合とか制約があって80 Lが無理だとか、「ビッグトランクのフタの上には座れるとは公言されてないから強度が不安」だとかなら、スペーザ ホエールの60 Lは十分候補になりえます。スペーザは公式でも「大人2人が座れるライト&タフボディ」と堂々と謳っていますから。

2位: ダイワ トランクマスターHD S 6000

正直、これが同率1位でもいいんですよ。それくらい優れています。

トランクマスターHD TSS / SU / S 6000

メーカー公式ページ。

スペック詳細
項目詳細
品名トランクマスターHD S 6000
自重9.6 kg
容量60 L
外寸D415*W102.5*H335 mm
内寸D290*W850*H235 mm
断熱材スチロール
装備ハンドル、水栓、ベルト、キャスター静音、ふんばるマン、スノコ一体
備考保冷能力:KEEP 85

ちょっとこのクーラーボックスは久々に衝撃を受けたので熱く語らせて下さい。現状、60 L買うならコレ一択というくらいにいい出来栄えのクーラーボックスです。

遂にダイワで座れる大型クーラーボックスが登場

ダイワのクーラーボックスってどれもフタが弱くて、ダイワの大型クーラーボックスの公式ページで「座」という1文字を検索しても一切出てこなかったんです。酷くないですか?プロバイザーとかは前から座れるのは知ってますし公言はされてますけど、大型クーラーではその言明がなかったんです。
それが!!!2018年3月にデビューしたトランクマスターHDシリーズのページでようやく大人2人が座っても大丈夫な「マッスルボディ」という文言が登場しました。

そう、座れなきゃ意味ないんだよ。上でも説明しましたけど、小さいジギング船だと隣の客が船の揺れでとっさに自分のクーラーボックスに尻もちをついたりするんです。なのでどうしてもクーラーボックスは座れるくらいの強度が必要なんです。

両開き出来る

シマノの場合、スペーザは両開きできるんですけど、スペーザホエールは片開きで、天面は全部開かないようにワイヤーで吊っています。シマノの公式ページだと、どれでも両開きできるみたいな説明になってますけど完全なミスリードです。というかアレ誤表記じゃない?
だって私の持ってるスペーザ ホエール ライト 450(購入品番: LC-045L 819000)と現行ページの品番も同じですから。

両開きじゃないとダメということはありませんが、ある方が有り難いっちゃ有り難いです。あと、取り外せるので綺麗に掃除できてメンテナンス性も高まります。甲板に置くときに向きを考えなくて済むのもメリットの1つです。

あと、スペーザホエールみたいな手動ロック式だと、狭い甲板にクーラーボックスを詰めて置いた時、横からの操作できなくなるんですよね。なのでこれはとてもありがたい仕様なんです。

水栓もワンタッチで紛失リスクゼロ

水栓のフタは本体から離れないので、紛失する心配がありません。
しかもセーフティーピンがついているので誤作動も防げます。排水口径も大きいので、ちまちました排水にはならない点も有り難いです。

キャスターが大型化、静音化された

下のビッグトランクの項でもキャスターの静音化について触れてますが、クーラーボックスのキャスターってどれも小さくてプラスチック感が丸出しで、転がすと「ガラガラゴロゴロ」うるさいんですよ。それが標準で静音化されています。しかも大口径なので障害物も超えやすい仕様です。

私はこれを所有しておらず、これがどこまで静かなのかは実際にコンクリートの上を歩くしかないので未知数ですが少なくともビッグトランクよりかは遥かに静かでしょう。

ダイワ製で買ってもいいと思えたのはプロバイザーとコレだけ

私は今までダイワのクーラーボックスを毛嫌いしていました。でもこのクーラーボックスを見て「Dよ…やっとユーザーの気持ちが分かってくれたか・・・。」と感慨もひとしおです。

個人的にダイワのクーラーボックスで買ってもいいと思っていたのは、今までプロバイザーだけだったんですがこのトランクマスターHDも追加です。現状、私が60 L買うとしたらこれ一択というくらいの素晴らしい出来です。

デザインも、ダイワは佐藤可士和が手がけるようになってずいぶんと刷新されましたがこれもそうです。意見は分かれるかもしれませんが、個人的には凄くカッコイイ。
これはシマノのスペーザ ホエールとシェアを競うでしょうね。

1位: ダイワ ビッグトランク SU-8000

ビッグトランク SU-8000

メーカー公式ページ。

スペック詳細
項目詳細
品名ビッグトランク SU-8000
自重13.2 kg
容量80 L
外寸D440*W930*H400 mm
内寸D325*W795*H270 mm
断熱材真空パネル5面+スチロール
装備ハンドル、水栓、ベルト、ふんばるマン、800 mm上ブタメジャー、消臭
備考2 Lペットボトルが16本立てて収納可能

最近だと4万円前半です。80 Lで5面真空パネルってなかなか無いんですよ。大きくて高性能。
ネックは、水抜き穴が小さい、タイヤが小さい、上蓋の強度にやや不安がある点です。
内寸はW795 mmでブリもそのまま入ります。

シマノのスペーザ ホエール 600のプレミアムとの違い

市場価格は、シマノのスペーザ ホエール 600プレミアムの方がビッグトランクより1割ほど高いです。
でもスペーザホエールはプレミアムでも真空パネルは3面。ビッグトランクは5面。

容量、断熱材を見てもコストパフォーマンスは優秀

どんなに小型のクーラーボックスでも5面真空パネル、6面真空パネルだと3万円以上はします。また、これのただのスチロールバージョンの「ビッグトランク2 S8000」でも33000円くらいします。一般的にはスチロールと5面以上の真空パネルの価格差は2万円以上なのですが、ビッグトランクではその差が7000円~8000円です。
公式ページみてもらえば分かるんですけど、断熱性能・保冷効果が全然違います。「この値段で5面真空パネルになるならいっそのことこっちを買いましょうや」となります。

ここまで大きいと、釣り以外でもバーベキューやキャンプでもかなり活躍します。大人数分の食料や飲料をこれ1つに放り込めますからね。こういう場面では大きいは正義です。
ただしあまりの大きさに、用途はオフショアジギングに限定されてしまいます。これを渡船などで使うにはかなり仰々しいし、大きすぎます。

スケートホイールで静音化

DAIWA 『ビッグトランク SU-8000』を改造す。
ダイワ ビッグトランク SU-8000の改造

既存のローラーを外し、スケートホイールとベアリングに換装しているブログ記事。

既存のローラーは直径75*幅25*内径10 mmで、これを外して、直径80 mmまでなら大口径化することが可能だそうです。
(外径80 mm以下、幅25 mm以下、内径10 mmならOK)

スケート用のホイールはどこでも沢山売られているのですが、内径が10mmのがない。大抵6mmとか8mmとかなんですよ。なのでベアリングだけ買えるしかありません。例えば下のやつとか、外形は80mmです。ローラーの内径(ベアリングの外径)が不明なんですよね。購入後に内径を測って、それに合うベアリングを購入するのがいいかもしれませんね。

ベアリングの内径は必ず10mmである必要があります。シャフト径が10mmなので。
SS6900DD-T(接触シールド形、内径10mm、外径22mm、 幅6mm、材質ステンレス)などが適合します。
現状では楽天とYahooショッピングで在庫が確認できています。