Daiwa DG-7205 ジギンググローブのインプレ
合成皮革ではなく、本物の皮革製のジギング・キャスティンググローブを買ってみました。
それもキャスト用に右手の人差し指の指先だけが皮革のものではなく、手の平の全てが本革製のジギンググローブです。
Daiwa DG-7205 ジギンググローブ 2XL(=3L、ブラック 04517204、バーコード:4960652022019)のインプレッションです。
タグにグローブライドというメーカー表記がありますが、これはダイワのブランドのひとつです。
DG-7205(ジギンググローブ)
http://www.daiwa.com/jp/fishing/item/wear/glove_wr/dg7205/index.html
https://archive.is/QmZKJ(魚拓)
同メーカーの類似品として防寒タイプもあります。
DG-7205W(防寒ジギンググローブ)
http://www.daiwa.com/jp/fishing/item/wear/winter_wr/dg7205w/index.html
https://archive.is/9Kl5V(魚拓)
着用感
- M:23-24 cm
- L:25-26 cm
- XL:27-28 cm
- 2XL:29-30 cm
私のガタイについては以下のリンクでも触れていますが、身長182 cmほど、中指先から手首まで20 cmほどです。
以前買ったシマノのLW(XL相当)がちょっと小さかったので、今回は上のサイズを買いました。2XL(3L)で手の周囲が29-30 cmのものです。
シマノ XEFO・パワーキャスティンググローブ(GL-229M)インプレッション
https://angler.prummy.com/2015/04/1158/
全体の長さとしては丁度ですが、手が肉薄なのでちょっとブカブカします。それから、立体裁断ではないので手を握ると内側が余計にブカブカします。まぁともに許容範囲内。
あと、どの製品もそうなんですが、指の設計が短い。あと5 mmでもいいので長くして欲しいなーと感じます。
指をカットしている製品より着脱はスムーズです。
別にこの製品に限ったことではないんですが、指が露出するタイプに比べて、完全に覆っているタイプは着脱がやりやすいです。
今まで釣り用のグローブは全て指先をカットしたものを使っていましたが、着脱にイライラしていただけに、余計にこの差を大きく感じました。
魚や汚れ物を触りたいけどグローブを着けた手では触りたくない、という事はあります。そういう時に素早く脱着できるのは便利。
ただ、後述しますがこのグローブはメンテナンスにも色々と制限があるので、これを着けてエサ釣りをするのは現実的ではないと思いました。もっぱらルアーフィッシング向きです。(製品名もジギンググローブですし)
手の平側は全て革なので風もシャットアウトしてくれますが、甲はナイロンでしかも薄手なので、防寒としての機能は期待しない方がいいです。暑い季節向き。ただし、ジギングであれば全身を動かすことで自然と身体が温まるので、そこまで防寒性能をシビアに考える必要はないと思います。事実、私は真冬のブリジギングにこのグローブを使っていますが寒さを気にしたことはありません。
両手の人差し指に変な縫製が入って革が二重になってるんですが、これはキャストのための耐久性を持たせてるんでしょうか・・・?
この縫製にラインが引っ掛かったりしないか心配だったので実釣で確認してきました。やはりちょっと気になります。この縫製や革同士の隙間にラインが挟まってトラブルを起こすことはありませんでしたが、指をかける際にどうしても気になってしまいます。もうちょっと改良工夫してほしい点ですね。
装着したままスマートフォンの操作が可能
これについてはあんまり期待していなかったのですが、一応スマートフォンの画面をタッチすると反応してくれました。
とは言え、そこまでいい反応でもないので繊細な操作はできません。電話に出たりカメラを起動させたり写真は撮れるけど、チャットやメールは難しい感じ。
フリック入力ならまだしも、キーボード仕様ではほぼ不可能です。
お手入れ方法と取り扱いの絵表示
甲:本体/ナイロン100%(93%Nylon+7%ゴム糸) 部分/やぎ革(山羊革, Goat leather) 掌:やぎ革
日本と韓国の表記ではナイロン100%で、イギリスと中国の表記では93%のナイロン+7%のゴム糸(=Elastodiene=二烯类弾性繊維)という表記。
タグの取り扱い表示は次のようになってました。
- 家庭での水洗い禁止
- エンソサラシ禁止(塩素系漂白剤による漂白は不可)
- ドライクリーニング禁止
- 水絞り禁止
- 日陰の吊るし干し推奨
これを見る限り、家庭ではほとんど洗う方法は無いということになっています。
軽い汚れであれば、固く絞った雑巾などを押し当てたり、やさしく撫でるようにして汚れをふき取ればいいと思いますが、問題はめちゃくちゃ汚れた場合。
高級革靴も好きな自称革厨の私としては、リムーバーやレザーシャンプーとかレザーソープと呼ばれる石鹸を使えば水洗い・丸洗いができると思うんです。
例えば、私が現在革靴に使っているのはサフィールというメーカーのサドルソープで、オレンジ色の固形の石鹸です。
ちょっと頼りない小さなスポンジも容器の中に付属しています。以下は私が革靴のメンテナンスに使っている製品です。
革靴に限らず、革財布、革カバン、革ジャケット、とにかく革製品になら何にでも使えるのでかなりオススメです。
「こんなグローブは汚れて当たり前、ガンガン使ってゴシゴシ洗って廃れたら買い換える」っていう感覚の人もいるかもしれませんが、私はそうではないんですよね。
適当に扱って、革の表面が白茶けているのを見ると耐えられなくなるんですよ!
先にサドルソープの説明から。
お風呂で使うような普通の石鹸と一番違うところは、完全に洗い流さない点。
このレザーソープには保湿成分や栄養が含まれていて、洗浄効果だけではなくトリートメント効果もあります。
なので革靴で使用する場合、石鹸は洗い終わった後に完全にすすぐのではなく、軽く泡を流す程度で済ませて日陰で乾燥させます。
石鹸の成分が残ることを心配する必要はありません。
同様にして、革手袋に使う場合にもあまり流さない方がいいと思います。
とはいえ、靴下を履いて履く革靴とは違い、手袋は直接肌に触れるものなので、ちょっと強めにすすいだ方がいいかもしれませんね。
- バケツや洗面器に水(30℃くらい)を張る
- 革製品を水に浸す
- 革の芯まで完全に水を吸うまで待つ(手袋なら数分でOK)
- スポンジでレザーソープを適量取って泡立てる
- 革製品を水から揚げ、スポンジを使って優しく撫でるように洗って汚れを落とす
- 洗っている最中にどんどん泡が流れていってしまうので、洗面器など容器の中で洗うこと(垂れた泡を再利用できる)
最初に浸けておく水は大量でもいいですが、洗う際には水を少量にしておいた方が泡が薄まらないのでオススメです。
次にリムーバーの説明。
リムーバーは有機溶剤が含まれていて揮発性があり、革靴の場合であれば超ガンコな汚れやシミが出来たときに使ったりワックスを落とす為に使うものですが、ジギンググローブはある程度汚れたりシミが出来てもそこまで問題ないので使う必要はないと思います。
説明の順序が逆になりましたが、もしリムーバー使うのであればレザーソープよりも前に使って下さい。
手順の詳細は次の通り。
- 布にリムーバーを浸み込ませて、汚れた部分に当てて数分待つ
- 私は揮発したり布に吸われる分が勿体無いので、直接革に塗布してラップフィルムで包んでる
- 汚れた部分がリムーバーを吸って濡れてきたら優しく擦って汚れを落とす
-
レザーソープで洗って乾燥させる
- レザーソープで洗わない場合は、優しく乾拭きする
- 革が乾いたらデリケートクリームなどを薄く延ばしながら塗布する
- (革靴の場合は豚毛などでブラッシング)
- 完了
- 革が乾いたらデリケートクリームなどを薄く延ばしながら塗布する
- (革靴の場合は豚毛などでブラッシング)
- 完了
クリームを使うと革に潤いを与えられる一方で革が柔らかくなってしまうので磨耗しやすくなる欠点もあるので、過剰なクリームは禁物です。
ベタベタもしますし。
革靴ならともかく、その手で色々と釣り道具を触るわけですから尚更ですね。
総評
総評としては、いいグローブだと思います。お手入れ方法が面倒だったり、手首周りのディテールがちょっとジジくさいと感じているものの、現在、私が持っている3着のグローブの中では1位です。
画像一覧
最後に画像一覧です。
手の平は本革、甲はナイロンなんですが、指の側面(指と指の間の部分)は合成皮革でした。また、人差し指と中指の間だけ一部が本革です。画像で確認どうぞー。
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