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釣り糸(ライン)の種類、特徴の違い

以前、釣り糸に関して号数・強度一覧表を添えて、ちょっとコアな話をしました。 でも、初心者の人にはサッパリだろーなーと思ったので、ビギナーズアングラー向けに釣り糸に関してもう少し簡単なお話をしたいと思います。

釣糸(ライン)の太さ・強度・号数一覧表や、ちょっとコアな話はこちらを参照してください。

釣り糸の種類別の強度・太さ

釣糸の種類

釣糸の種類は大きく3つに分けることが出来ます。
下にそれぞれの短所長所の特徴を箇条書きで示します。短所・長所と言っても、釣り場の状況・ターゲット・使うルアーによっては短所が長所に化けたりもしますので一概なことは言えませんが、あくまで一般論として記述します。

ナイロンライン

  • 略称は「ナイロン
  • 釣り糸としては最も一般的
  • 透明のモノフィラメントライン(いわゆる釣糸の見た目)
  • 3種類の中では最も安価
  • 柔らかい、しなやか、糸グセがつきにくい、伸びやすい
  • 比重が1.14と真水に近い、光の屈折率が1.53と低いので水中で目立たない、水に馴染みやすい
  • 紫外線で劣化する
  • 耐摩耗性は並、根ズレにはやや強い
  • 吸水性があり劣化しやすい
  • 延伸率が若干高いので、フロロに比べると僅かにアタリが取りにくい

フロロカーボンライン

  • 略称は「フロロ
  • ナイロンよりやや高価
  • ナイロン同様、透明のモノフィラメントライン(所謂釣糸の見た目)
  • ナイロンより硬い、ハリがあって糸グセがつきやすい
  • 硬いので折れ目(キンク)がつきやすい
  • ナイロンよりは若干伸びにくい
  • 破断伸度はナイロンラインとそこまで大差ないが、低荷重域での初期伸度が低いので体感的には伸びが小さいと感じる
  • ハリがあってゴワつくのでナイロンに比べて飛距離が落ちやすい
  • ナイロンよりライントラブルが発生しやすい
  • 比重が1.78と水より高いので沈みやすい、深場を狙うのに適する
  • 光の屈折率が1.42とナイロンより低いので水中で目立たない
  • ナイロンより水に馴染みやすいと言える
  • 紫外線劣化しない
  • 吸水しない(吸水率がほぼ0)ので劣化・強度低下しにくい
  • 耐摩耗性が高く根ズレに強い、魚の歯で切られにくい
  • ナイロンより若干ながら延伸率が低いので魚のアタリが取りやすい(感度が高い)
  • 単位断面積あたりの強度はナイロンより数%低い

PEライン

  • PE(ピーイーライン)はポリエチレンラインの略称
  • 略称は「PE」(ピーイー)
  • 3種類の中では最も高価
  • 外観は透明ではなく、裁縫糸のように色が付いている
  • 単位断面積あたりの強度が極めて高い
  • ナイロンフロロと同じ太さでも3~4倍の強度がある
  • 編み込みの糸なので非常に柔らかい、しなやか
  • 非常に伸びにくい(破断伸度は4%前後と極めて低い
  • 耐摩耗性は極めて低い、根ズレ耐性は無いに等しい
  • 編み込み構造のため、ナイロンフロロ等のモノフィラメント糸と違いフワフワしている
  • 比重が0.97と水よりも軽いので水馴染みが悪い
  • 風に流されやすい、向かい風で投げると絡みやすい
  • 水に浮くのでトップウォータールアー用に適している

メインラインとショックリーダーライン

初心者にとって次の項目での話をわかりやすくするため、ほんの少しだけ遠回りな話をします。

メインライン
道糸

リールに巻かれた糸。道糸ともいう。ナイロンフロロPE、どの糸も使う。

リーダーライン

道糸とルアーの間の糸。使い方にもよるが、短いもので30 cm、長いもので6 mほど使用する。

特に道糸がPEの場合、PEは突然大きなチカラが加わると簡単に切れてしまうことがあるため、このようにショックを吸収してくれる糸と組み合わせて使用するのが一般的。

ラインの種類はナイロンフロロで、PEは使用しない
ただし、タコ釣りや雷魚釣りをするためにタコジグやフロッグにメインラインのPEを直結するというごく例外もある。

ショックリーダー

リーダーの一種。キャスト時の瞬発的な衝撃(ショック)でラインが切れることを防ぐ目的で用いる。投釣りの力糸(ちからいと)に相当する。ナイロンフロロを使用する。

ファイティングリーダー

リーダーの一種。魚が掛かった時(ファイトの時)に魚の鋭い歯などで糸が切れないようにするために用いる。ショックリーダーとルアーの間に30 cmほど設け、ショックリーダーの2~5倍の強度の糸を用いることが多い。ナイロンでもいいが、耐摩耗性の高さからフロロを主に使う。

ワイヤーリーダー

ファイティングリーダーの一種。タチウオやサワラなど、非常に鋭い歯を持つ魚に釣糸を切られないようにするため、ルアーから30 cm程度までの、魚の歯があたりそうな部分に使用する金属製のワイヤー。強度は非常に高いが、透明ではないため釣果が落ちやすい。

このように釣糸は、リールに巻かれたメインライン(道糸)とルアーとを必ずしも直接結ぶとは限りません。バスフィッシングやエリアフィッシングでは直結する場合が多いですが、それ以外のルアーフィッシングにおいてはPEをメインラインとして、先端部分だけフロロナイロンリーダーを使用することが多々あり、PEをメインラインに使う場合には必ずリーダーを使用します

タコ釣りや雷魚釣りの時のようにPEルアーを直結する場合もごく一部の使用例としてありますが、PEリーダーとして使用することはまずありません

また、フロロナイロンをメインラインにして、PEリーダーとして使用することは絶対にありません。

リーダーとハリスの違い

日本語の釣り用語にはハリスエダス幹糸なんていう言葉もあります。これはリーダーとどう違うのかというと、語弊を恐れずに言うと、用途によって呼称が違うだけで要は全てリーダーの一種です。

ハリス
鉤素

広義には、チカラ糸を除いて道糸より先端の糸の総称を指す。狭義には、魚の歯や根ズレ対策に使う糸を指す。

ミキイト
幹糸

サビキのような仕掛けの場合に、エダスと繋がっていて道糸ととも繋がっている仕掛けの中心となる糸。一般的にエダスよりも太い糸を使う。

エダス
枝素

幹糸がある場合のハリスの呼称。幹糸から枝別れてしていて、幹糸と釣り針とを繋ぐための糸。幹糸が存在せずに道糸と釣針とを繋いでいる場合はエダスとは呼ばずに単にハリスと呼ぶのが一般的。

特徴の違いと使い分け

それぞれの釣糸はターゲットや釣り場の状況によって使い分けます。

釣り糸の種類別の特徴一覧表
項目 ナイロン フロロ PE
直線強度 普通 ナイロンより数%弱い 非常に強い
耐摩耗性 普通 強い 非常に弱い
破断伸度 20~45% 17~37% 3~5%
感度 普通 少し高い 非常に高い
吸水性 少しある ほぼ無し ほぼ無し
光の屈折率 1.53 1.42 1.53
比重 1.14 1.78 0.97
価格 少し安い 少し高い 非常に高い
操作性 少し良い 少し悪い 良い
トラブル 少ない 多い 少し多い
素材 ナイロン ポリフッ化ビニリデン ポリエチレン
特性の長短は釣り場状況にもよる
ブラックバス

バスフィッシング(バッシング)のルアーは5 g程度のノーシンカーワームから、100 gを超えるビッグベイトまで様々ですが、オーソドックスな方法はナイロンフロロのみで使用し、リーダー無しでメインラインとルアーを直結します。

エリアフィッシング

投げるルアーは1~5 gと非常に軽量なので、しなやかで操作性のよい極細のナイロンとしなやかなロッドが使用されます。

PEを使ってもいいのですが、伸び率が低いために魚が食いついた時に魚が違和感を覚えたり、その動きに追従しきれずにうまくフッキング出来ないことがあります。これを俗に はじかれる食い込みが悪いといいます。

鯛ラバ

タイラバを使った鯛釣りの場合、60~150 gの非常に重いルアーを使う上に魚も大きいので、強度の高いPEを使うことが多いです。しかしPEでは非常にはじかれやすくなるので、先端の柔らかいロッドを使うことでそのデメリットをカバーします。更に食い込みを重視する場合は柔らかいロッドにナイロンラインを使う場合もあります。

ジギング

海で鰤やヒラメなどを狙ってジギングをする場合、道糸(メインライン)には感度と強度の高いPEを使います。ショアジギングならリーダーが2 m、船でバーチカルジギングをする場合は6 mほどリーダーを使います。

道糸とリーダーの組み合わせ一例
ターゲット 道糸 リーダー
バス ナイロン
フロロ
ナイロン フロロ
PE フロロ
PE ナイロン
エリア
トラウト
ナイロン
PE ナイロン
ジギング PE フロロ
PE ナイロン
投げ釣りで使う「力糸」等の例外を除けば、
リーダーPEを使うことはまず無い

ターゲットについてはほんの一例ですが、この糸の組み合わせで99%の釣りに対応できるはずです。どんな組み合わせが最適なのかはまた個別に紹介していきたいと思います。

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